一人暮らしの部屋

以前の記事で、2回にわたって「結婚前に一人暮らしをしておいた方がいい理由」についてお話しました。

これらは結婚生活をしていくうえで重要な実利的なことを中心としたお話でした。

しかし、私が考えるに、結婚前に一人暮らしをすべき最大の理由があります。

今回はまとめとして、この点についてお話していきたいと思います。

「自立」と「自律」

私が就職し、その際の新入社員研修で、教育担当の講師が話していたことです。

彼曰く、「結婚するには、『自律』していなければならない」ということでした。

「自立」ではなくて、「自律」です。

どういうことかというと、「自立」というのは、自らで生計を立てていけることです。

ですから、職に就き自分で稼げるようになった時点で、「自立」はできているということになります。

ところが、結婚するにあたっては、それだけでは足りないというのです。

それが、「自律」ということです。

「自律」できるようになってはじめて幸せな結婚ができる

「自律」とは、読んで字のごとく、「自らを律すること」です。

講師としては、「自分で稼げるようになったからといって、一人前になったと思うなよ!」ということを言いたかったのではないかと思います。

当時の私は、何となく雰囲気はわかったものの、具体的にイメージすることができませんでした。

ですが、一人暮らしをしたことによって、その意味がようやく理解できた気がしたのです。

先の2つの記事でお話したように、私は一人暮らしをすることによって、さまざまなことを経験しました。

そしてそれらのことは、結局のところすべて「責任」というところに結びついていくことが分かったのです。

つまり、あらゆることに責任を持つ覚悟がなければ、家庭を築くことなどできないということです。

親元にいる限りは、家庭におけるほとんどの責任は回避することができます。

ところが、一人暮らしをすると、すべての責任は自分で負わなければなりません。

もちろん、結婚には、お互いに足りないことを補うという部分もあります。

ただ、それ以前に可能な限り自分で責任を負えるようになっていなければ、それは「依存」に他なりません。

相手に依存ばかりしていたのでは、いずれ結婚生活が破綻してしまう可能性が高くなるのは、想像がつくのではないでしょうか。

まとめ

私は、一人暮らしをすることによって、はじめて「自律」と「責任」ということを考えるようになりました。

ただ、私が完全に「自律」できているかといえば、残念ながら決してそうではありません。

それでも、「自律」を意識しているのとしていないのでは、雲泥の差があると思っています。

一人暮らしをすることで、このことを意識できるようになったのは、大きな成長だったと考えています。

結婚するにあたって、それにふさわしい自分になるためにも、一人暮らしをすることをぜひオススメしたいと思います。