かつてバブルの時代に、女性が結婚相手の男性に求める条件として、よく「3高」という言葉が取り上げられました。
「3高」とは、「高身長・高収入・高学歴」の3つのことです。
主として、当時の女性の傲慢さを揶揄した言葉として、使われていたものですね。
では、この「3高」という条件は、今でもやはり本当に、女性が結婚相手の男性に求めているものなのでしょうか?
そもそも「3高」など存在しなかった!?
いつの時代でも、年配の方は「今の若いもんは…」と言うものです。
一説にはローマ時代から使われていたということですから、人間の本能のようなものなのかもしれませんね。
実は、今回話題にしている「3高」も、そのようなものの一種だったのではないかと考えています。
人間は、考え方の違う人たちを簡単に理解できるように、ステレオタイプのようなものを作ることが多いのです。
このケースでも、当時の年配の人々が、若い女性の考え方を「3高」という型にはめることで、理解しようとしたものと考えられます。
しかし、実際のところは、今も昔も「3高」などという程度の指標で、結婚相手を判断することなどしていません。
さまざまな有形・無形の要素を総合的に考慮して、相手を選んでいるのです。
どうして「3高」という言葉が生まれたのか?
例えば、アンケートなどでとっさに質問をされたとしましょう。
そのような場合には、あまり深く考えることなく、パッと思いついたわかりやすい回答をするものです。
もしあなたが、「どんな女性が好みですか?」と突然聞かれたら、どう答えますか?
細かいことまで考えて答えることなど、ありませんよね。
おそらく、「きれいで…優しい人…かな?」といったところでしょう。
これと同じ話です。
女性も「結婚相手にどういう条件を求めますか?」と急に聞かれた際に、「背が高くて…収入もあって…」などとと安易に答えるのではないでしょうか。
このように「3高」も、誰でも思いつきそうな理想の結婚相手像を答えていただけに過ぎないと考えられるわけです。
女性は結婚相手となる男性に何を求めているのか?
では、現実では、女性は結婚相手となる男性に何を求めているのでしょうか。
これはただひとつ、「この人に自分の人生を預けてもいいか?」ということです。
女性は、先にもお話したように、さまざまな要素を総合的に考えて判断します。
その際には、見た目でわかるような要素よりも、むしろ外見だけではわからない内面の部分をより重視しています。
女性は、賢明です。
外見などよりも、今後一生をともにし、子供を育てていくうえで、安心して任せられるしっかりした男性をちゃんと見極めようとしているのです。
「これといって取り柄がないから、結婚できないんだ…」と嘆いているあなた。
それは残念ながら、言い訳に過ぎません。
あなたがしっかりとした人間性を持っているならば、結婚のチャンスは平等にやってくるはずです。
ただ嘆いて諦めているよりも、そのチャンスを逃すことのないよう、内面を磨いていくことこそ大切なのではないでしょうか。