夫婦

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お見合い結婚をした夫婦は、恋愛結婚をした夫婦よりも離婚率が低いことをご存知ですか?

こちらの記事では、その理由について検証していきます。

厚生労働省のデータによると、日本においてはここ40年間で離婚率が約2.8倍に増えています。

一方で、40年前では約3割の夫婦がお見合い結婚であったのに対して、現在では約9割が恋愛結婚という統計があります。

これらのことから、恋愛結婚が増加したことと離婚率が増加したことには、何らかの関係があると推測することができます。

実際のところ、これを裏付けるように、恋愛結婚した夫婦とお見合い結婚した夫婦での離婚率を比べると、恋愛結婚した夫婦のほうが約4倍多くなっているという調査結果も出ています。

現在のお見合い結婚となると、そのほとんどは結婚相談所を介してのものと考えて良いでしょう。

では、なぜ恋愛結婚よりも結婚相談所でのお見合い結婚のほうが、離婚率が低くなっているのでしょうか

こちらではその理由について、私たちの意見も踏まえて探っていきたいと思います。

そもそも何が原因となって離婚してしまうのか?

離婚

離婚してしまう原因として男性・女性ともに最も多く挙げられているのが、「性格の不一致」です。

その他にも、

  • 浮気などの異性関係
  • 生活費や浪費などの金銭問題
  • DVなどの暴力
  • モラハラなどの精神的虐待
  • 両親や親戚など親族との相性の悪さ

なども理由として挙げられます。

しかし、「性格の不一致」という理由は、これらと比べても圧倒的に多いというデータがあります。

ただ、一般的には「性格」と言っていますが、実際には、

  • 食べ物の好み
  • 生活のリズム
  • 金銭感覚
  • ……

など、性格というよりも、結婚生活をするうえでの「価値観の不一致」ということと考えられるでしょう。

恋愛結婚の場合に離婚率が高くなる理由

先ほどお話したことから考えると、

  • 恋愛結婚の場合に離婚が高くなるのは、「価値観の不一致」が起きやすいから

ということになります。

では、なぜ恋愛結婚の場合には、「価値観の不一致」が起きやすいのでしょうか?

考えられる3つの理由について、お話していくことにしましょう。

感情が先行して結婚に対してのビジョンがなかった

ビジョン

「恋は盲目」とも言われるように、恋愛期間中のカップルは、感情が先走って客観的に物事が見えなくなりがちです。

そして、恋愛結婚は、恋愛しているその先にあるものです。

なので、結婚に対しても感情で動いてしまいやすくなる可能性があります。

もしくは、何となく付き合っていて、そのまま何となく流れで結婚してしまう、ということもあるかもしれません。

さらには、恋愛している際に、結婚するにあたっての金銭的な点などの現実的な話をするのは、「何だか野暮ったい…」と考えてしまうことも多いのではないでしょうか。

そうなると、結婚生活に対して、例えば、

  • 結婚後の生活費はどうするのか?
  • 子供はどうするのか?

などについて、明確な計画を立てていないこともあるでしょう。

つまり、結婚に対してのビジョンがないまま、結婚してしまうわけです。

そうなると、結婚後に意見の相違が問題になり、離婚してしまうケースがあるのではないかと考えられます。

結婚生活をイメージしなかった

結婚生活 失敗

日常生活のなかで出会う異性に対して、最初から結婚を意識することなどほとんどありませんよね。

つまり、恋愛をするにあたっては、初めから「結婚相手としてふさわしいかどうか」という視点では相手をほとんど見ることはないわけです。

そして、最初に恋愛感情からスタートしてしまうと、結婚や結婚後の生活について冷静に考えることが難しくなります。

もし、結婚前に結婚した後の生活をイメージすることなく恋愛感情だけでそのまま結婚してしまうと、実際に結婚生活を始めてみてから、結婚の現実的な面を目のあたりにすることになります。

そのなかで、相手の

  • イヤなことが見えてきた
  • 知らなかったことが分かってきた

などして、「理想とは違った…」ということになり、最終的には離婚に至ってしまうのではないかと考えられます。

結婚に対してお互いの意識にズレがあった

揉める夫婦

恋愛結婚の場合では、結婚に対してお互いの意識にズレがある可能性があります。

例えば、女性は「今すぐにでも結婚したい!」と思っているのに、男性のほうは「結婚はまだ先でいい!」と考えているかもしれません。

もしくは、片方に急かされるかたちで結婚してしまったというケースもあるでしょう。

いわゆる「できちゃった婚」などは、その典型的なものと言えますね。

もともとお互いで結婚に対しての意識のズレがあれば、その後の結婚生活がうまくいかなくなることは、容易に推測できるのではないでしょうか。

なぜ結婚相談所でのお見合い結婚は離婚率が低いのか?

お互いに本気で「結婚したい!」という気持ちがある

前向き

結婚相談所に入会する人は、男性・女性問わずに結婚に対する意識が高く、真剣に結婚を望んでいます。

もちろん、少なくないお金をかけている、ということもあるかもしれません。

いずれにせよ、「結婚する!」という明確なゴールがあるところからスタートしているわけです。

なので、すでにこの時点で、お互いの結婚に対しての考えは一致していることになります。

基本的な条件が合っていることが前提となっている

結婚条件

結婚相談所で結婚相手を探す際には、まずお相手のプロフィールや写真を見ることができます。

ですから、経歴や収入・家族構成などの客観的なデータや外見などの情報も、あらかじめ分かるわけです。

そして、

  • 自分の条件に合った、または条件以上の相手
  • 自分の条件の許容範囲にあることが分かっている相手

と、実際にお見合いすることになります。

つまり、

  • ある程度相手のことを詳しく知っている
  • それなりに相手のことを気に入っている

ような状態から交際が始まり、結婚へと話が進んでいくわけです。

なので、結婚してから「条件が違った…」ということは基本的に起こりません。

ちなみに、データマッチングで相手を紹介してくれる結婚相談所もあります。

そのような結婚相談所では、自分の条件に合っている相手をフィルタリングしてくれます。

ですから、やはりこの時点で、データ上ではすでに条件が揃っているということになりますね。

結婚相手としてふさわしいかどうかを冷静に判断する

判断

結婚相談所でのお見合い結婚の場合は、最初から結婚相手としてふさわしいかどうかという視点で相手を見ていきます。

つまり、結婚に対して、冷静かつ合理的に判断することになります。

もし、お相手とお見合いをしてみて結婚相手として合わないと思ったら、そのあと交際に発展することはありません。

お互いに結婚相手としてふさわしいと納得したうえで交際が始まり、成婚に至るのです。

なので、結婚した後になって、「こんなはずではなかった…」というふうになることが少なくなるわけです。

結婚後のビジョンについてあらかじめすり合わせができる

ビジョン

結婚相談所でのお見合い結婚では、結婚後の生活を明確にイメージしながら相手選びをします。

そして、お互いに結婚を考えていることが前提になっています。

ですから、交際している段階で、あらかじめ結婚後のビジョンについて率直に話し合っていきやすい環境にあります。

したがって、結婚生活のビジョンについて、結婚したあとになっての相違が少なくなると考えられます。

結婚相談所のアドバイザーなど第三者からのアドバイスやサポートがある

相談

結婚相手として考えたときに自分だけの目で見ると、どうしても主観的になってしまいがちです。

しかし、結婚相談所のサービスを利用すれば、アドバイザーや仲人さんなどの第三者の視点から見たアドバイスを受けることができます。

なので、結婚相手を決める際に、客観的な判断ができるのです。

これは、結婚相談所にしかない、大きなメリットの部分と言えるでしょう。

「結婚相談所でのお見合い結婚は恋愛結婚ではない!」のウソ

恋愛結婚

ただ、このようにしてみると、結婚相談所でのお見合い結婚は非常に打算的でドライな印象を受けるかもしれません。

しかし、実際には違います。

結婚相談所でのお見合い結婚の場合は、まずは結婚相手としてふさわしいかどうかという判断をします。

ですが、そのうえで、相手に恋愛感情を持つようになります

実際のところ、今の時代にあっては、どのようなかたちの出会いだとしても、恋愛感情がなければ結婚までは至らないでしょう。

お見合い結婚と恋愛結婚とでは、「感情」が湧き上がるタイミングが違うだけなんですね。

夫婦

私たちも、出会いのきっかけは結婚相談所でのお見合いでしたが、結果としては恋愛結婚をしたと感じています。

恋愛結婚とお見合い結婚では結婚した時の気持ちの盛り上がり方が違う?

盛り上がり

ちょっと別の視点から、恋愛結婚とお見合い結婚の違いを見ていきたいと思います。

それは、結婚した時点でのふたりの気持ちの盛り上がり方の違いです。

恋愛結婚では「結婚はゴール」

恋愛結婚では、交際期間が比較的長い傾向があるため、結婚というのは「ゴール」になりがちです。

多くの場合では、ふたりの気持ちが最も盛り上がった時点で、結婚することになるでしょう。

もし、気持ちが最も盛り上がった時点で結婚を決めたのだとしたら、結婚する時点では下り坂に入っているかもしれません。

つまり、恋愛結婚では、結婚したあとの気持ちの盛り上がりは、下がっていく一方ということになります。

もしかしたら、結婚した時点ではすでに倦怠期になってしまっている可能性もあります。

お見合い結婚では「結婚はスタート」

一方で、お見合い結婚の場合は、比較的交際期間が短いこともあって、結婚の時点では「スタート」です。

なので、結婚後もさらに気持ちが盛り上がっていく可能性が高いことになります。

このようなことからも、「恋愛結婚よりもお見合い結婚のほうがうまくいく」という説が唱えられています。

実はこれは、ある恋愛漫画のなかのセリフなんです。

しかし、結婚相談所でお見合い結婚をした今となっては、非常に腑に落ちる考え方だと思っています。

まとめ

仲良し夫婦

結婚生活というのは、恋愛感情だけでうまくいくものではありません。

幸せな結婚をするためには、感情だけではなく現実的な考え方も必要です。

そう考えると、

  • 恋愛結婚は感情
  • お見合い結婚は現実的(その後に感情)

という違いが、離婚率の違いに表れているのではないかと思われます。

結婚相談所での結婚には、「条件だけで結婚するみたい…」というネガティブなイメージをお持ちになっているかもしれません。

ですが、実際にはそんなことはなく、出合い方が異なるだけで、結婚に至る過程は恋愛結婚と何ら変わりがありません。

むしろ、堅実な結婚をお考えであれば、結婚相談所での結婚には多くのメリットがあります。

少しでも結婚相談所での婚活に興味をお持ちになったならば、結婚相談所も選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか?

夫婦

結婚相談所を選ぶうえでは、十分な情報収集が欠かせません。

まずは、無料の資料請求をして、どの結婚相談所があなたに合っているのか、よく検討してみましょう。